ジャンクワウペダルをフットスイッチ付きエクスプレッションペダルへ復活
Kemperを使っている人がWahペダルを使う場合、3パターンに分かれます
- 元々所持しているWahを使う
- 元々ボリュームペダルなエクスプレッションペダルをWahとして使う
- Wahの使い方で使える専用のEP1-KPを使う
1の場合は、せっかくKemperというエフェクト内蔵アンプなのにもったいないですが、内蔵音が気にくわないなら仕方ない。
2の場合は、Wahとして使う際はRemoteのスイッチを別途踏んでからWahを操作というラグが発生し、元はボリュームペダルなので操作感に難があります。
3の場合は、Mission EngeのKemper専用フットスイッチ付きエクスプレッションペダルなので普通にWahを踏めば作動するシステムが作れるはず。2万超えに目を瞑れば一番操作しやすい
とまぁ、EP1-KPを買えばスムーズに行く気はしますが
2万超えのペダルってRemoteも高いのにこっちも割高に思えちゃいます。実際に高いわけですが……
それなら第4の選択肢
『自分でWahペダルを改造してフットスイッチ付きエクスプレッションペダルしてしまう』
があるじゃないか……!ということでジャンクワウを調達。こっちの方が安いので。
踏んだ時に異音がするということで安かったのですが、内部配線を見るとアースが切れてるので接地不良じゃないかと思います。
私のボード内の置き方的にin/outを逆にして、こんな感じで配線。
Wahのin端子はTRSのステレオ端子なので
ペダルのポット部分と配線すればエクスプレッションペダル機構へ生まれ変わります。
もちろんケーブルもTRSケーブルでKemperないしRemoteにつなぐ必要がありますが、そこらへんはKemper使う方は理解してると思います。
Wahのout端子はTSのギターのジャックにも使われるモノラル端子なので
こちらはスイッチ部分と配線すればフットスイッチ機構へ生まれ変わります。
Kemperで使う際の注意点ですが、多分元々のWahのスイッチを流用できません。
上記写真では昔のまま使っていますが……
大体のペダルにはラッチタイプという、
ON→OFF→ON→OFF→ON……
という動作をするものが使われていますが、これをKemperのフットスイッチで使うと
ON→OFF→OFF→ON→OFF→OFF→ON……
と、1回ずつ踏めばON/OFFを切り替える動作をせず、OFFが重複し3回踏む結果になります。
これを回避するためには、アンラッチタイプないしモーメンタリーと呼ばれるスイッチを使う必要があります。
通常売っているスイッチはラッチタイプなので、アンラッチのを指定して買わないと、私のようにこうやって買い間違いをします……
ものはalphaのものですが、ぱっと見の違いは刻印が『ラッチのL』か『モーメンタリーのM』しかわからないです。内部構造は違うと思いますが……
そうして、ちゃちゃっと配線しまして完成。
ボード内の収まりのために、LプラグのTRSとギターシールドを用意して接続。Kemper側にもそれぞれ別として接続しましょう。
SYSTEMより、エクスプレッション端子とTRSケーブルで繋いだ6番は以前と同じようにWahとして設定。
Volペダルとしても作動するように設定したら動き等細かいキャリブレーションを行いましょう。以下参照旧記事参照
フットスイッチ端子とTSケーブル、ギターシールドと繋いだ5番はこのようなモノスイッチとして設定。
そして、私の場合はWahをAにアサインしているので踏めばAがONになりますよ……という形に設定。
これで、踏めばWahとして作動し、また踏めばボリュームペダルになるエクスプレッションペダルへの設定が完了です。
もちろんですが、Aにワウじゃなくてブースターでも設定すれば『踏み込めばブーストするペダル』になりますし、同じようなペダルであるワーミーにもできます。そこらへんは使用方法でしょう。
ちなみにこの改造にかかったお金はというと
- ジャンクのワウ……1000円
- モーメンタリースイッチ……400円
と、EP1-KPと同じようなペダルなのに値段はその10分の1以下という素晴らしい結果に。
今回はVOXのペダルでしたが、もちろんCRYBABYでも出来るでしょう。それは普段使うWahのジャンクを探せば、もっと使いやすいペダルができると思います。
実験は大成功だったので、私は満足です。
以下、いつもの雑記
先ほど帰って来たばっかりですが、奄美大島へ行って来ました
常夏、台風が来ているはずがずっと晴れていて素晴らしい日々を過ごせました…!
とてもリラックして、明日仕事に行きたくないです。。。