はんだごてやテスターは使えるようになろう
私は元来工学系の人間ですので、一通りテスターの使い方やはんだごてで半田付けはできるのが当たり前なのですが
最近はショップがたくさんあることもあり、簡単なはんだごて作業すらショップに任せたり、断線したか分からなくて持ち込んだり……ってやってる方が多いかと。
そのためだけにショップに持ち込んだり、お金払って調べるのはナンセンス!と思っているので
簡潔に断線を調べる方法だけでも記録として残そうかなと。
まずテスター。なんでもいいです。抵抗値が500〜600kΩは計測できるものがあれば針でも電子式でも構いません。私は電子式を使ってますが……
なお、なぜ600kΩかといいますと、今使われるポットはいわゆるハムバッカー用が500kΩ、シングル用が250kΩと呼ばれています。
ポットの名前は「可変抵抗器」です。0の時には0Ωですし、500kΩのものなら10で500kΩを示す……と言う働きをしています。
500kΩギリギリですと、そんなキリのいいのがポロポロあるはずないので測れない可能性があります。一部ビンテージのテレキャスとかは1000kΩ=1MΩなんてものも使われてたりしますが、そんなの滅多に遭遇しませんので目安として500kΩ以上が測れるもの……と考えておいてください。
まず計測前には、赤と黒を接地させて0になるか確認してください。0にならなきゃテスターが壊れてるってことなので。
そして、ピックアップの断線を確認する場合は
赤をポットの端子につけるHot線に接続
黒をポットの裏につけるCold線に接続
して、抵抗値がいくつになるか調べる。これだけです。
これでちゃんと生きていましたら5〜20kΩぐらいを示すはずですし
電子式なら0か1、針式なら0のまま動かなければ断線という形です。
大体のビンテージ系ピックアップは10kΩ行かないので、10kΩ超えたらハイパワーピックアップと思っていただいて、1桁全般になるほどパワーのない繊細なものと思っていただけたら。
これが4線のピックアップでも赤と黒につけるものに変化はありません。
こんな感じで調査した結果、最近入手したギターのピックアップは両方ともに死亡が確認されたため、手持ちのスペアに乗せ換えました。
見事に1や0を示していて、悲しくなりました……
別に持っていたテレキャスピックアップで試すと6.76kΩを示しました。弱めですね。
注意として、ギターに取り付けたままですとポットやら別の抵抗値を拾ってしまうため、
調べる時にはとりはずしたときじゃないとできません
もちろんそれまでの間にははんだ付けされてますので、こういった最低限のはんだごて作業ができた方がいい……っていうのはそのためだったりします。
でも、こうやって自分で調べれるようになるので、やっぱり自分でできるといろんなことが楽しくなるので、是非とも覚えてもらいたいなと思います。
せっかくポットの話もしたので、知り合いのポットの抵抗を測った時のメモがあるのでそれも公開。
alphaの50kΩのAカーブのものです。ペダルのポット交換の為に買ったものとのこと。
これから、0から10まで1目盛りずつ動かした時の抵抗値を載せいています。
写真を見ると明らかなのですが
Aカーブはポットの進み方と比例にならず、平均変化率のようなグラフになるってよく聞きますが
実際に測るとそれがわかりますよね。50kΩなのだから、1目盛りごとに5kΩ進むのではなく、5を過ぎてから一気に数値が変わっていきます。
この動きが耳には目盛り通り変化するように聞こえるんですから、錯覚なのかわかりませんが面白いもんです。
そして、50kΩのポットでもフルでも50kΩでてないんですよね。
確かalphaは国産だったと思いますが、それでもこんだけばらつきがあるのが電気機器なので、おおらかさと精密さに溢れたパーツで音楽は構成されているのがよくわかると思います
以下、いつもの雑記
私ごとではございますが、転職した会社から正社員雇用されました。
ありがたい話です。
今日は遊びに来た兄に祝ってもらえて。
今後も頑張っていきます。
加えて改めて告知でございますが、
2017年12月17日(日)に目黒ライヴ・ステーション様で行われる
『N.V.C.C. Presents アニめぐろ 2017 Vol.13』に出演します。
詳細は下記より
私は19時50分ごろ出演予定です
是非とも見にきていただけたらなと。
加えて、セッション企画中です。
こちらも参加表面いただけたらありがたいです……