【祝:無事発見】B'z 松本さんのMusic Man EVH Signature model捜索について
今月中頃にギター好きの中で大々的にニュースとなったこのギター盗難
そして公開捜査について、個人的にギター好きとして探す際の追加情報とかを書いておこうかなと。
あと思うことを少々。
- 1.B'z公式発表のスペックの不足の注釈
- 2.触れられていない細かい改造について
- 3.サインがないだけでそっくりなAXIS-EXとの違い
- 4.そしてEVH modelではなくAXIS-EXとして市場に出回っている可能性もある
- 5.ごめんなさい。正直に、手放したと思ってました。
- 6.最後に
- 2018.04.23追記
1.B'z公式発表のスペックの不足の注釈
まず、元のギターのスペックが微妙に足りてないので
■メーカー: ERNIE BALL
■モデル: MUSICMAN EVH model
■カラー: Pink
ということですが、大体の楽器店等では下記のように記入されております。
赤色が変更点。
■メーカー: ERNIE BALL
■ブランド: MUSIC MAN
■モデル: EVH Signature
■カラー: Trans Pink
細かいことですが、MUSIC MANはERNIE BALLのブランド名で、運営会社のERNIE BALLは基本使わないので調べる際は無視がいいかもです。
そしてmodelよりかはSignatureもしくはSig.と呼ばれることが多いです。
今ではこれがEVHことEddie Van Halenの旗艦モデルとなっておりますが、当時は初のオリジナルシェイプのシグネチャーモデルとして扱われていましたから。
そして、カラーですがPinkだけじゃ微妙に足らずにTrans Pinkと呼ばれています。
上記も含め、ギターに詳しくない人向けに出したものなので、混乱しないようにってことなのでしょう。
2.触れられていない細かい改造について
松本さんのEVH Signatureは、販売されていたものから盗まれたもの、まだ所持している残りも含め、全機種改造されています。
一つは公式にも言われている、『GO NO FURTHER』ロゴですが、これは次にも関係しているので、位置やロゴを覚えていてください。
【B’z Officialからのお願い】デビュー30周年を記念し、只今開催中の『B’z 30th Year Exhibition “SCENES” 1988-2018』。本来であればこの場所に展示されるべき1本のギターに関する情報を受付ております。
— B'z (@Bz_Official) 2018年4月14日
★ギター情報ページhttps://t.co/x839VFqTgE
ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします。 pic.twitter.com/vdNgDRdI6X
そして、アームアップのためのザグリ(英語でCavityとも) がされています。
拡大した画像がこれです。
元々のEVH Signatureは、このザグリがありません。未加工の画像がこちら。
ん?何が違うの?という方向けに、ザグリのはいったギターの写真を貼ります。
違うギターですが、この金属パーツ下がへっこんでいるのがわかると思います。
これがいわゆるザグリ、お弁当箱改造ってやつですね。
この2枚を見直したあと、松本さんのやつを見るとこんなへっこみ加工が黒色でなっているのがわかるかなぁと思います。
これ、オリジナル性が求められやすい楽器、特に元々はEVH Signatureとして販売されていたこのギターにとってはマイナス点です。
この加工があるだけで販売価格が下がったりすることがあります。もちろんギターを売る際の買取価格にもマイナス査定をされることもあります。
松本さんは操作性の向上のためにこの加工をされていたようですね。
ただ、これにより音が変わり好みじゃなくなったという話も聞いたことがあるとか。色を塗り替えて音が変わって……っていう話も過去あるようです。
あと、ストラップピンが純正のものから『Schaller Lock pin』にも変わっています。
松本さんはほとんどのギターをこのストラップピンに変更しています。主にステージでのストラップ外れ防止でしょう。
3.サインがないだけでそっくりなAXIS-EXとの違い
あと、このEVH SignatureにそっくりなモデルとしてAXIS-EXというモデルがあります。
これの大きな違いというのは、松本さんの所持していたもののヘッドに『GO NO FURTHER』ロゴが入っていますが
EVH Signatureは元々ここにEVHことEddie Van Halenのサインが入っています。
そして、AXIS-EXにはこのサインが入っていません。この2つの分解しないでの見た目だけの見分け方はこれぐらいしかありません。
どんなの?っという方は石橋楽器店様の各仕様の違いを載せているページをみていただけたらと思います。下記より
MUSICMAN EVH/AXIS/Sterling AX4 徹底分析!!
そのあとのモデルであるただの『AXIS』ではEVHのサインの部分にAXISのロゴが入っていたり、よく松本さんがカチカチやってるピックアップセレクターというものの位置が違います。
以上の3つ
- ヘッドロゴが後述のEddie Van HalenのサインからGO NO FURTHERロゴへ変わっている
- ブリッジにアームアップ用のザクリがされている
- ストラップピンが純正からシャーラーロックピンに変更されている
というのは、純正モデルから変わっている点ですので、覚えてもらえたらと思います。
4.そしてEVH modelではなくAXIS-EXとして市場に出回っている可能性もある
そして、下手するとこのEVHのサインが入っていないので、松本さんの盗難されたものは『AXIS-EXとして販売等されている可能性』というのがあります。
なんせこのサインを消したら、分解しなければEVH SignatureなのかAXIS-EXなのか判断できない……ということが挙げられます。
質屋なんかだと詳しいことは知らないでしょうし、サインの有無だけで「サインがないからAXIS-EXだな。そして松本に似せて改造したものだろう」って扱いを受ける可能性が高いのです。
5.ごめんなさい。正直に、手放したと思ってました。
あとごめんなさい。これは知り合いの松本さんファンから聞いてて思っていたことですが。
松本さんはこのギターを売却、もしくは他人に譲渡しているものだと思っていました。。。
なんせ、過去彼は過去メインで使用していたギターを譲渡・売却している経歴があります。
Gibson Custom Shop Les Paul "Jimmy Wallace Model"【売却】
調べるとLIVE RIPPERというビデオで使われたシーンがあるとのことです。
しかも市場にでるのはこれで2度目のようですね……
YAMAHA MG-M CUSTOM ZEBRA 【譲渡】
過去のメインギターだったこのギターですが
GLAYのTAKUROさんに譲渡したのはWikipediaにも書かれていますね。
YAMAHA MG-M CUSTOM NATURAL 【譲渡?】
RUNとかで使われていた、12フレットに当時つけていたチョーカーが入ったモデル。
何年か前にオークションにでていたという情報が個人Blogにて書いてありましたので、譲渡か売却したものだと思います。
Gibson TAK DC Prototype 【譲渡?】
楽器店のブログにて、コレクターが持っているとのコメントがあったので、譲渡したか売却したのかなと。
しかし、プロトタイプって手放していいんだ……とは思いますが。
とまぁ、こんなにあったら「手放したのだろう」と知り合いから聞いてたので、
公式発表にあるように盗難されたと聞いたので、びっくりしました。
6.最後に
個人的には、松本さんはYAMAHA MG-Mやこのギターなど、アームがあるギターを使って豪快に揺らし、ハーモニクスをダウンアップしプレイする人というイメージが強いです。
盗難にあった年である97年も、ライブでは相変わらずこのギターやWolfgang等Eddie Van Halenモデルがメインで、Gibson Les Paulは2番手だった模様。
このギターの盗難後、アームを使うギターをメイン使用することは自身のシグネチャーを改造したものを数年使ったりLOUDNESSの高崎晃さんからもらった彼のギターを使う程度で、ほとんど見てないと思います。
逆にいうと、このギターが盗難されなければ下手すればGibson Les Paulがメインになったのが遅くなったかもしれませんし、SURVIVEのGold Topのジャケットも変わっていたかもしれない
もしかすると、Gibsonのシグネチャーも出るのが遅くなったりしたかもですし、
山野楽器の代理店撤退からのGibson Japanが設立するのももっと早かった可能性もあります。そもそもGibson Japanもなかった可能性すら。
Gibsonが潰れるかも……という報道ももっと早かったかはわかりませんが。
Guns N' RosesのSLASHによるGibson人気の後、彼に触発されこのギターが盗まれた松本さんがメインで使い始めてから
Gibsonのギターがよりよく売れるようになったという話は楽器店の方から聞きますから。
それを考えると、結果論ですが盗まれたことによって今のGibsonの関係もあるのかもしれないと思うと、複雑だったりします。
それ以上に、あのギターを持つ姿が似合うのはEddieの次に松本さんだと思います。
いつか、発見された後にまたライブで使っている姿を見れたらなとは思います。
2018.04.23追記
なんと、楽器メーカーの倉庫にあったということで、松本さんの手に20年ぶりに帰ってきました!
なんというか、お粗末というか
楽器メーカーが保管してたとあり、当時なんで見つからなかった?!って思わざるを得ませんが、無事見つかってよかったです。